元気の素は、日々のごはん

毎日の元気を支える食の話題をあれこれ

松の内も姉妹に近づくと、そろそろ素食がいいですね。

関東では、1月11日、関西では15日が鏡割り。15日で松の内もおしまいです。新年会でご馳走を食べる機会も続いていたのではないでしょうか。そろそろ素食がお腹にも優しい時期です。

 

鏡割りをして、あられにしたり、おぜんざいを作られる方もおられるかもしれませんが、おぜんざいに使うあずきには、昔からむくみをとると言われ、また食物繊維も多いのて便秘予防にも役立ちます。

 

お正月に宴会続きで、お酒を飲む機会も多く、お酒のアテになるちょっと塩気のあるご馳走を食べ続けて、むくみが気になるなぁ、という時、暴飲暴食でトイレのリズムが乱れたという時には、あずきを食べるのも良いかもしれません。

 

おぜんざいなど甘い食べ方は砂糖もたくさん使うので、あずきを炒ったあずき茶などもおすすめです。

 

小豆に含まれる栄養素や成分については、オールアバウトの記事をご参考になさってください。

 

もちろん小豆ばかり食べたり、偏った食べ方はしないでくださいね。健康の基本はバランスのとれた食事や運動が大切です。

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今年の冬至は、12月21日です。

 

冬至には、かぼちゃや小豆、ゆず風呂がつきものですが、

意外に栄養面から考えても、理にかなっています。

オールアバウトで過去に記事としてまとめていますので、よろしければお読みください。

 

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ゆずは、美味しくて、香りも良いので、皮も果汁も使い切って捨てるところがありません。十二分に活用したいものです。

旬の食べ物を活用した健康づくりの知恵、ぜひご活用ください。

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お餅を安全に食べましょう

少し前に、おにぎりを喉に詰めてなくなるという事故がありました。食品とはいえ、命に関わるということ、リスク=ゼロには決してできないものであることを、私たちはついつい忘れがちですね。

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間も無く思念を迎え、いろいろと準備も忙しくなりますが、お餅も喉につかえたり、窒息事故の多い食べ物です。

 

高齢者はなぜ喉に詰めてしまいがちなのか、小さな子どもさんも注意が必要です。過去の記事ですが、その対処法などもご紹介しています。ぜひ今一度お読みいただければ幸いです。

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銀杏の食べ過ぎにはご注意を

二十四節気では「小雪

雪が降り始める頃。

七十二候では、「朔風払葉」。

そろそろ紅葉も終わり、落ち葉が吹き寄せ吹き寄せ。

 

銀杏も美味しい季節です。

お料理教室などをしても、銀杏を食べ過ぎないようにというお話をすると、意外にご存じない方がいらっしゃいます。

 

塩煎りすると、お酒のおつまみにも美味しくて、止まらないのですが、お気をつけてくださいね。

 

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消費者庁 トクホの含有量について調査を依頼

ある企業のトクホ、実は許可された際の関与成分が規定量含まれていなかったということが判明し、消費者庁に届け出たところ、トクホ取り消しとなりました。


このケースを受けて、公益財団法人日本健康・栄養食品協会に対して、トクホの認可を受けている企業に調査と、自主的な品質管理の徹底を行うように依頼したというお話。

 

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin1565.pdf


真摯にものづくりされている企業さんももちろんあるのですが、これまでも国立健康・栄養研究所の健康食品について、その含有量のところでは、

実際に、成分 名表示はあっても含有量表示のない製品を分析したところ、その成分が検出されなかった(入ってい なかった)という報告があります。

 

 

と記載されています。

https://hfnet.nih.go.jp/usr/kiso/pamphlet/ippann.pdf

このように、含有量、また有効性などの信頼度が、薬と比べると、健康食品は劣るということなのだと思います。

 

薬ほどの効果があり、科学的な裏付けがあれば、医薬品になるわけですから。

 

トクホは、薬ほどではないにしろ、いわゆる健康食品と比べて製品ごとに関与成分の有効性や安全性の裏付けをとっているにもかかわらず、今回のようにその成分が規定量入っていなければ、有効ではなかったということになります。

 

これは、あくまで一つの企業の一つの製品についてのケースで、すべてのトクホがそうだとはいえません。しかし、一度認可を受ければあとの管理は・・・、というルーズさが製造側にあるかもしれないという不信が、消費者としては湧いてしまいます。

 

トクホでさえそうなら、企業の自主判断で表示できる「機能性表示食品」は、どうなんだろう・・・・。

 

私は、機能性表示食品が導入される前から、ずっと説明会に参加し、消費者長の方にも質問などしてきました。事業者の自主判断で表示できるとして、その取り締まりなどはどうするのか? と毎回聞いたところ、 「市場に出たものを買取調査していく予算は取っています」とのことでした。

 

今回の場合は、企業からの報告でわかったわけで、報告がなければまだまだ市場に出回っていたのでしょう。消費者庁は有言実行してほしいものです。

 

あくまで食品ですから、薬ほどの効果や裏付けはない。それを十分理解して買っているならともかく、薬との違い、トクホや機能性表示食品、健康食品の違いをどこまで消費者は理解して使っているでしょう。過大な期待をして高いお買い物になっていなければ良いのですが・・・。

 

 

涼しくても、食中毒のリスクは色々 ご注意を

毎年のこの時期になると、きのこの食中毒注意喚起されます。山ガールなど、トレッキングなどブームになっていますので、そのついでに山菜やキノコ最終も楽しむ人が増えています。

 

山菜やきのこなどは、自分で採取する方もおられますが、食べられるものと食べられないものの見分けが、山菜以上に難しいと言われています。またきのこの場合、食中毒の発生場所は、ほとんどが家庭なのです。

 

食品安全委員会から詳しく出ていますので、ぜひきのこ最終にご興味がある方は、お読みください。

 

毒キノコによる食中毒にご注意ください | 食品安全委員会 - 食の安全、を科学する

 

 

また一般でよく知られている魚などにも寄生虫による食中毒もあります。こちらもご関心のある方は、ぜひオールアバウトのと記事をご覧ください。

 

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子どもの頃、経済的に恵まれていない男性の方が、死亡リスクは低い?!


東京医科歯科大学は、65歳以上の高齢者を対象に子ども期の生活環境と死亡との関係について解析した結果、男性では子ども期の経済状況が低かった人は、高かった人に比べて死亡リスクが約3割低かったことを発表しました。

 

子ども期の生活環境と疾患や死亡のリスクについての研究は、多くが欧米の中年を対象としたもので高齢になってまでの影響は明らかではありませんでした。今回の研究は、日本の高齢者を対象に子ども期の生活環境と死亡との関連について、男性については7000人規模で3年の追跡調査を行い検証を行っているのは、興味深い結果と思います。

 

調査は2010年に実施した日本老年学的評価研究調査に参加した65歳以上(1945年以前に出生)の高齢者を3年間追跡して分析。子ども期の生活環境の情報がない人や、歩行・入浴・排泄に介助が必要な人を除いた男性7,143人と女性8,306人のデータを用いた。

その結果、男性では子ども期の経済状況が高い人に比べて、低い人の死亡リスクが36%も低いことが分かった。一方で女性は子ども期の経済状況の影響は見られなかった。

その理由として研究チームは、「子ども期の経済状況が低い人は高齢になる前に死亡しており、強い人だけが生き残っている可能性がある」、「子ども期の経済状況が低いほうが、丁稚奉公などにより身体的活動量が多く、肉体的に強くなった可能性がある」、「サルでは示されているように、子ども期の経済状況が低い人はカロリー摂取が抑えられていたことによって寿命が延長している可能性がある」などが考えられる、としている。そのうえで、高齢期の健康を考えるうえで、大人や高齢期になってからの環境だけでなく、子ども期の環境の影響も考慮するのが重要だとしている。

 

調査では女性も行っていますが、この結果は男性について、ですが、高齢期の健康は大人や高齢期になってから取り組めば良いというものではなく、子どもの頃の環境も影響しているのではないかと示唆しています。

 

親として子どもには苦労をかけたくない、豊かな生活をさせたい、という思いは皆あるものです。これは健康とは関係ないお話になりますが、大人になり巣立つようになると、いつまでも親の庇護のもといることはできません。人生や社会には理不尽なことも多くあり、親が守るというよりは、たくましく生き抜く力をつける、そのためのサポートをすることが親の務めなのではないかなぁと、この頃私は考えているところでした。

 

近年子どもでも食生活の欧米化や運動不足から、肥満や生活習慣病が懸念されています。「与えるだけが愛ではない」。一見豊かではない食生活や生活習慣が、実は逞しく健やかに自力で生きる力を育むことにつながっているのかもしれませんね。