楊貴妃も愛した銀耳
私は、素食プランナーとして、先人の食の知恵を次の世代にお伝えしたいと考えています。今のように医療や制約の技術が発達していなかった時代から、先人は日々の食事で病気を予防したり、癒したりしていました。
食事や食べ物ですから、科学的な根拠の元に裏付けされた特定の成分を濃縮した薬とは異なりますから、それほど効果がえられなかったこともあるでしょう。
でも近年は、昔からの伝統的な食養生の知恵を、科学的に分析し、どのような成分がどのように機能するかなどを研究されているものがあります。
例えば、漢方では銀耳と書く「白キクラゲ」。唐の絶世の美女とされた楊貴妃も、美と健康のために愛したといわれる食べ物です。
調べてみると、含まれている多糖類は保湿成分となり、抽出された多糖類はスキンケア用品や医薬品にも利用されているそうです。もちろん食べ物として食べる分には有効量を摂取するのは難しいことですし、どれほどの効果が出るかはわかりませんが、楊貴妃が愛したのもまんざら嘘でもないのでは?と想像するとおもしろいですね。
近年キクラゲは、国産の生キクラゲも少しずつ増産されています。コリコリ歯触りが楽しいです。キクラゲの魅力は、こちらもご参照ください。