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元気の素は、日々のごはん

毎日の元気を支える食の話題をあれこれ

当たり前ですが、人によって健康に役立つ食品は違う!

イスラエル・ワイツマン研究所からの報告ですが、1週間以上にわたり800人の血糖値をモニターした結果、もし全く同じものを食べたとしてもその代謝には個人差が存在するようだと考えられ、「人によって最適な食事は異なる」ということが導き出されました。

 

http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=52078&-lay=lay&-Find

予想されるように、食後血糖値は、年齢とBMIに関連が見られた。けれども、データはまた、異なる人々は同じ食事を食べても、反応が大きく異なることを示したという。個人の反応は日が変わってもあまり変化しなかった。

「大部分の食事摂取基準は食品に対する人々の反応は大きな違いがないことを前提に作られており、個人差が大きいなどとはだれも考えない。だが、時にはそういう例が実際に存在する。これは研究が大きく欠落している部分である」と主任研究者のエラン・シーガルは語っている。

また、とても興味深い点がありました。

 

あるケースでは、糖尿病前症だが肥満ではない中年女性は、それまでに様々なダイエットに挑戦しては失敗を繰り返してきたのだが、今回の調査で、どうも彼女の「健康」な食生活自体が問題に寄与していることが明らかになったという。女性の血糖値は、トマトを食べると急上昇したのである。調査期間中複数回のトマト摂取の全てで同じ現象が観察されたという。

「この女性にとって、個別化ダイエットにはトマトは含まれないだろう。他の人にとっては身体に悪いとされる食品が代わりに入るのかもしれない。でもそれが彼女の身体には良いからなのである」とエリナフは語っている。「この研究をする前は、誰にもこのような個別化ダイエットを推奨することはできなかった。」

 

ヘルシー感もあり、ダイエット本などでも取り上げられるトマトで血糖値が急上昇するケースがあるということも、ちょっと意外な気がしますね。

 

人によって代謝は個人差があり、また食べるものだけが健康に関わるわけではないので、他にも遺伝的な体質、体格、生活習慣などによって影響があり、一般的に健康に良いとかダイエットに良いと言われるものが、一概には決まらないということ。

 

厚生労働省が5年一度改定する「日本人の栄養摂取基準(2015年版)」でも、

エネルギーや栄養素の「真の」望ましい摂取量は、個人により異なり、個人内でも変動があるため、確率論的な考え方を採用している

 

 と示されています。

「推奨量」は母集団に属する(97〜98%)の人が充足している。

「推定平均必要量」は、母集団に属する50%の人が必要量を満たす。

「目安量」は、十分な科学的根拠が得られず「推定平均必要量」が得られが、特定の集団において不足状態を示す人がほとんど観察されない。

 

これまでも栄養摂取所要量や摂取基準でも、あくまで値というのは目安であることは専門家では認識されていますが、確率論を採用し、より科学的根拠を示したということでしょう。

 

百人百様でという言葉があるように、それぞれ違うのは当たり前のことで、私たちは経験的に知っているはずです。しかし、なんとなく「健康」や「ダイエット」の情報や商品があふれる中で、流行ってるから自分にも効くかもと思ってしまうのかもしれませんね。

 

キャッチーな話題を取り上げがちですが、こういう当たり前みたいな事の裏付けも地道に研究し、またメディアでも取り上げて欲しいと思います。

 

自分の生活を見直して、健康を心がけることは大切です。情報の中から自分にあった方法を取り入れて、日々生き生きと暮らせれば良いに越したことはありません。

 

ただその情報を過信せずに、自分の体の声を聞いて、役に立っているのかどうか、客観的に聞く耳も持ちましょう。また健康被害にあわないとしても、効果のないものに高いお金を費やしてしまったり、安易に周りの人に勧めて人間関係を悪くしたり・・・、盲信がトラブルにつながることもあります

 

過去の記事でも情報に振り回されないための情報の読み方を、生活者の立場で書いていますので、ご参考になさってください。

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