健康食品の体験談でチェックすべきこと。
7月に、消費者庁から「打ち消し表示に関する実態調査報告書」が公表されました。
若入りにくい報告書ですが、私たちが健康食品を選ぶ際に、
見落としやすい点、チェックすべき点など、必要な情報がまとめられています。
できるだけわかりやすく要点をまとめました。
この報告書では、幅広い商品やサービスを対象としていますが、
健康食品に関しては、よくある「体験談」を入れた広告例を作り、
打ち消し表示でを消費者がチェックしているかどうか、見れば影響されるのかどうか。
かなり細かいアンケート調査をして分析しています。
「体験談」における打ち消し表示は
「個人の感想です」とか
「個人差があります」というフレーズ。
打ち消し表示を見落とす人が、小さい文字だったりして、見落とす人がほとんどで、
さらに体験談があると、見たとしても効果があるだろうと期待してしまう傾向がありました。
それはそうですよね。求めているから広告が気になるわけですから。
報告書では、今後は「あくまで個人の感想」だけではなく、
どれくらいの人数で、どんな人を対象にした体験なのか、
示すべきとしています。
これは、新たな規制ができたわけではなく、あくまで「打ち消し表示」の考え方なのですが、
事業者には、消費者庁から厳しい考え方、姿勢を示されたと思います。
私たちの消費者も、
そもそもの薬と食品の「情報の信頼性」の違いを理解して、
その上で表示をちゃんと読む習慣をつけて、選ぶようになると、
メリットも感じられないのに高い買い物をした・・・、
なんてことにならないのかと思います。