健康食品の体験談でチェックすべきこと。
7月に、消費者庁から「打ち消し表示に関する実態調査報告書」が公表されました。
若入りにくい報告書ですが、私たちが健康食品を選ぶ際に、
見落としやすい点、チェックすべき点など、必要な情報がまとめられています。
できるだけわかりやすく要点をまとめました。
この報告書では、幅広い商品やサービスを対象としていますが、
健康食品に関しては、よくある「体験談」を入れた広告例を作り、
打ち消し表示でを消費者がチェックしているかどうか、見れば影響されるのかどうか。
かなり細かいアンケート調査をして分析しています。
「体験談」における打ち消し表示は
「個人の感想です」とか
「個人差があります」というフレーズ。
打ち消し表示を見落とす人が、小さい文字だったりして、見落とす人がほとんどで、
さらに体験談があると、見たとしても効果があるだろうと期待してしまう傾向がありました。
それはそうですよね。求めているから広告が気になるわけですから。
報告書では、今後は「あくまで個人の感想」だけではなく、
どれくらいの人数で、どんな人を対象にした体験なのか、
示すべきとしています。
これは、新たな規制ができたわけではなく、あくまで「打ち消し表示」の考え方なのですが、
事業者には、消費者庁から厳しい考え方、姿勢を示されたと思います。
私たちの消費者も、
そもそもの薬と食品の「情報の信頼性」の違いを理解して、
その上で表示をちゃんと読む習慣をつけて、選ぶようになると、
メリットも感じられないのに高い買い物をした・・・、
なんてことにならないのかと思います。
ココナッツの魅力を発信「ココウェルカフェ」
ココナッツ。
といえば、数年前ハリウッドスターご愛用のオイルとしてクローズアップされ人気を博したことは記憶に新しいですね。
簡単に栄養成分などについて説明しておきますと、ココナッツオイルには、ラウリン酸をはじめとする中鎖脂肪酸が豊富。この中鎖脂肪酸は、腸管から門脈を通って直接肝臓に運ばれるため燃焼しやすく、消化吸収が早く効率よくエネルギーに変わり、脂肪として蓄積されにくい性質があると考えられています。植物性油にしては珍しく飽和脂肪酸を多く含むので、酸化しにくくが高く熱に強いことも特徴です。
またココナッツシュガーは、ココナッツの花蜜(樹液)を煮詰めただけの天然糖。血糖値の上昇度合いがゆるやかな低GI値で、カリウムやマグネシウムなどのミネラルやビタミンB群なども含んでいます。
ココナッツ食品専門のカフェ「ココウェル・カフェ」
そんな話題のココナッツ食品専門のカフェがあるということで、ココウェル・カフェ(大阪市西区四ツ橋)さんをお訪ねしました。こちらは、ココナッツ食品の販売を手がける株式会社ココウェルのカフェ部門でもあります。
今回はランチに、オープン当時の人気メニューの復刻版メニューをいただきました。デシケイテッドココナッツ(ロング)を混ぜ込んだハンバーグを主菜に、ココナッツミルク入りのコーンスープ、オクラとパプリカのジュレ、キャロットラペのお献立。
オイルは、ココナッツらしい香りが楽しめるエキストラバージンココナッツオイル使用し、ライスも糖質の吸収をゆるやかにするために、オイルを入れて炊き上げているそうです。
自然とよく噛むことにもなり、食感が楽しいです。野菜もたっぷりいただけて、お肉やご飯と、バランスの良い取り合わせです。ボリューム満点ですが、不思議と胃もたれしない優しいお料理でした。
コーヒーに添えられたシュガー、ミルク、そしてバターコーヒーのようにお好みでココナッツオイルを垂らしても・・・。ちなみに四角いチョコレートにもロングタイプのでシケイテッドココナッツファイバーがコーティングされています(こちらは、期間限定のDari.Kとのコラボ商品)いろいろな使い方があるものですね。
ココナッツさえ食べれば健康になれるという提案ではなく、あくまでメニューの中で幅広い食品をバランスよく食べ合わせルコとをベースに、上手にココナッツ食品の使い方をうまく提案されており、私も勉強になりました。家庭でもロングでフライの衣にしたり、いろいろなお料理に使ってみたり色々とお試し中です。
南国ではココナッツを無駄なく活用
店内には、ココナッツ食品やフィリピンで生産されているマホガニー製カトラリーなどの雑貨を購入できるだけでなく、ココナッツの生産現場の写真や、DVDなどを見ることができ、くつろいだ雰囲気の中で、ココナッツやフィリピンについて理解を深めることができます。また映画やワークショップなど様々なイベントも開催されています。
私も、今年の五月バリに行き、ココナッツ料理を勉強してきました。南国で自生するココナッツは、利用価値の高い大切な植物です。中心部のココナッツウォーターは大切な水分補給に、果実からミルクやファイバー、オイルがとれ、花蜜はシュガーや加工してお酒やビネガーに、様々な食品に加工して使用されます。
さらに外皮は乾燥させてあるいは炭にして燃料にしたり、外皮の繊維質を編んでロープやマットにしたり、花や葉も無駄にせずに一物全体を余すことなく幅広く活用されます。ココナッツは、南国の人々の暮らしに欠かせない大切な存在なのだと感じました。
フィリピンでは農村に行けば至る所にココナッツが自生もしく植林され、農薬や殺虫剤などは基本的に使わず、 自然な環境で栽培されます。まれにプランテーションでは、肥料代わりに天然の塩を撒いて生育を促すことがあるそうです。食べ物がどんな作られ方をしているかを知ると、使う私たちも安心ですね。
食品の背景を知って選択
20年ほど前に、ナタデココが大ブームになりましたが、ご存知でしょうか? ナタデココは、ココナッツウォータに、水や砂糖を加えて酢酸菌で培養すると、独特の食感のナタデココになります。
当時、ナタデココはほとんどがフィリピンで作られていました。日本の需要が急に増大したことで、日本の商社はフィリピンの生産者に設備投資をさせ、生産力を増強させました。しかし、ブームは長くは続かず需要が激減。フィリピンでは莫大な借金を抱えた生産者が残され、多くの失業者が出て社会問題となりました。
ナタデココで盛り上がった日本で、今ではほとんど話題に上らないかもしれません。しかし、フィリピンのココナッツ農家は小規模な農家が多く、また近年の異常気象により大型台風などの自然災害によって生産量が減少し、生活が困窮するなど、今でもダメージを引きずっています。
株式会社ココウェルの代表・水井さんは、ご自身が学生時代に環境留学したフィリピンで貧困の現状を実際に見たことがきっかけで、2004年からココナッツ食品などを通じて、フィリピンの貧困や環境問題の解決、健康に寄与するフェアトレードを事業と立ち上げられました。2016年に大阪で直営の「ココウェル・カフェ」をオープンし、この夏でちょうど一周年を迎えました。
株式会社ココウェルの事業目的は、ココナッツの魅力を伝え、より高い価値のココナッツ商品を通じてフィリピンを少しずつ貧困の無い国に変えていくこと。その目的を達成するために、フィリピンにココナッツ農園や工場を含むココナッツのテーマパークを創ることが夢なのだそうです。
私たちの暮らしは便利ですが、なかなか食品の背景を知ることは難しくなっています。美味しいもの、健康に良さそうなもの・・・・、モノを選ぶときに、自分にとってのメリットだけではなく、顔が見え信頼し支え合える関係ができると、より美味しくなったり大切にいただこうと思えます。そんな関係が築けることも豊かさではないでしょうか。
〒550-0014 大阪市西区北堀江1-13-21 1F
TEL 06-6531-5572
FAX 06-6531-5579
inquiry@cocowellcafe.jp
食品欠品があっても、責めますか?
「今日は売り切れました」という欠品があったところで、
スーパーを責める消費者ってそんなにいるでしょうか。
いつもいつも充実した陳列にするために、
閉店時にはたくさんの食べ物が廃棄される方が、辛いと感じる人の方が多いと思うのですが・・・。
ナタデココや寒天ブームのような過ちを繰り返すのも愚かですし。
以前レストランを取材させていただた京都・八百一さん。
ちょっと手間でも少量単位の発注をしておられ、
お客様には見えない部分でもこだわりを貫いていらっしゃるんですね。
とても楽しい食品売り場、雑かや書籍、お惣菜、
レストランに屋上菜園もある、素敵なお店です。
熱中症対策は、まだまだ続きます。
夏休みのアウトドアでの食中毒にご注意
夏休みの間は、ご家族や楽しい仲間とアウトドアで食事する機会も
あることかと思います。
尋常ではないこの蒸し暑さで、
肉な魚などの生物が危ないのはもちろんのことなのですが・・・。
一見綺麗に見える沢水や流し素麺なども、実は食中毒のリスクがあります。
ぜひアウトドアでのお楽しみを企画の方は、
認識した上で、安全に楽しんでください。
山菜摘みの季節に向けて、有毒植物にご注意
立春が過ぎ、春にそろりそろりとは向かっているのでしょうが、
まだまだ大変な積雪のニュースが続いています。
食の世界では、すでに春を感じさせる食材が出回り始めました。
若ごぼうやフキ、山菜類・・・。
このところ、毎年のように、山菜摘みの時期になると、
毒草と間違えての食中毒も起きています。
食品安全委員会のFBでは、フキノトウに似た有毒植物についての注意喚起がアップされていました。
【紹介】フキ(ふきのとう)に似た有毒植物に注意!
本日、農林水産省が、フキ(ふきのとう)が芽生える時期(1月から5月頃)に生えるふきのとうに似た有毒植物の誤食に対する注意喚起を行うため、「野菜・山菜とそれに似た有毒植物」のリーフレットを更新し、公表しました。
農林水産省「野菜・山菜とそれに似た有毒植物」
http://www.maff.go.jp/j/syou…/nouan/rinsanbutsu/leaflet.html
毎年、毒素を持つ野草を誤って食べたことによる食中毒が全国各地で発生しています。
食べられる野草かそうでないかは、素人では見分けることが難しいものが多いので、食用と確実に判断できないものは、採らない、食べない、人にあげないよう、十分注意してください!!
私も過去の記事で、山菜摘みや野菜と間違えやすい植物や、野菜に含まれる毒性について記事を書いています。詳しく読みたい方は、こちらのリンクへ。
自分で山菜を摘むのは、私も経験があり、とても楽しいものですが、十二分に知識のある先生方とともに学び、確認しながら行っています。
皆様も、お気をつけてお楽しみください。