豊かで便利な時代だからこそ難しい食育
先日、子どもの人権をどう守るのかというテーマの公開フォーラムで、特に「子どもたちの栄養を考える」を聴いてきました。
虐待や貧困が話題になる昨今ですが、その一方で恵まれた生活をし、健康そうで、運動もしているのに、実は血糖値が高い学生が以前よりも増えていたという調査結果など・・・・。
食環境が豊かになり、栄養不足より食べ過ぎを考慮しなければならなくなったのは、日本人の歴史の中ではほんの数十年。それまでは健康に良いとか悪いとかを意識できるほどの余裕もなく、お腹を満たすことが優先されてきたと思います。
現代人は忙しいって言うけれど、昔はもっともっと不便で、専業主婦でも家事労働は時間がかかったはず。
しかし今では、お金があればなんでも手に入る便利さと豊かさと、健康情報があふれている中での、「食べる」ための技術とか、選択する知識を培うことの難しさがあります。
子育てというものは、今教えてすぐにはその成果が見える、ってものではないだけに、難しいですね。
私も、自分のこと、子育てのことを振り返り、いろいろと考えさせられました。